2021年6月15日よりSBI証券で「SBI・V・全米株式インデックスファンド」の募集が開始されると発表がありました!
SBI版のVTIですね!
楽天VTIとの違い、乗り換えるべきかどうかなど書いていきます!
ショウ(@show_investment)
「SBI・V・全米株式インデックスファンド」長いので「SBI・VTI」と略しますね。
まずは結論から
SBI-VTI登場!
- 楽天VTIと同じく全米株式ETF VTIへ間接的に投資する投資信託
- 信託報酬0.0938%と驚異的な安さ!
- 楽天VTIを売却して乗り換える必要は無いのでは
- 新しく積立始めるならあり!
それでは詳しく見ていきます!
目次
SBI・VTIとは
楽天VTIと同じく、バンガード社の全米株式ETFであるVTIへ間接的に投資するファンドです。
SBI・VTI有価証券届出書より
これまでVTIに投資する投資信託は楽天VTIしかありませんでしたが、SBI・VTIも新たに選択肢に加わりました!
SBI・VTIの特徴
- 全米株式ETF(VTI)に投資できる投資信託
- 信託報酬0.0938%と驚異の安さ
- SBI証券のみで購入可能
- おそらくつみたてNISAに設定されるはず
そもそもVTIって何?
VTIはバンガード社のETF(上場投資信託)で、アメリカの時価総額99%、小~大型株3600銘柄に投資できるファンドです。
正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」
よく聞かれるS&P500はアメリカの時価総額80%、大型株500銘柄で構成されている指数です。
S&P500に投資できる有名なETFにはVOOがあります。
VTIとS&P500(VOO)を比較するとこのような図になります。
VTIならアメリカ時価総額99%に投資でき、小型株の成長も拾うことができます。
S&P500(VOO)はアメリカの代表的な企業(GAFAなど)に投資できます。
S&P500に投資すればアメリカの大部分に投資できますが、VTIなら小型株含めアメリカほぼまるごと投資できます!
アメリカ株式に投資する投資信託
アメリカ株式に投資するなら以下の4つのファンドがよく挙げられます。それぞれコストがかなり低いのが特徴です。
S&P500に投資するファンドにはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とSBIバンガード S&P500があり、コスト面でSBIが僅差で優勢です。
全米株式(VTI)に投資できるファンドはこれまで楽天VTIのみでしたが、今回SBI・VTIが新たに加わりました!
しかも、SBI・VTIの信託報酬は驚異の0.0938%です!
投資信託のコストには信託報酬の他に隠れコストと呼ばれる運用開始後に分かるコストがあります。
そのため、投資信託保有時の実質コストは
実質コスト=信託報酬+隠れコスト
となります。
SBI・VTIはまだ運用開始前なので実質コストはまだ不明ですが、SBIバンガード S&P500のようにかなり低いコストになると予想されます。
SBI・VTIの信託報酬0.0938%
楽天VTIとSBI・VTIの信託報酬の内訳を比べるとこのようになっています。
目論見書および有価証券届出書の内容から作成
楽天VTIの信託報酬0.162%も安い部類に入りますが、SBI・VTIはそれを上回る0.0938%の信託報酬です。
投資対象のファンドVTIの経費0.03%は両者ともに同じコストです。
そこへSBI・VTIはその他の管理費用を低く抑えています。SBIの企業努力がにじみ出ていますね。
現時点でその他分かっていること
SBI証券のみで購入可能
2021年5月28日時点でSBI証券のみで購入可能と発表されています。
先に出たSBIバンガード S&P500はマネックス証券やauカブコム証券でも購入できることから、徐々に取り扱い証券会社は増えていくと予想されます。ただし、楽天証券での取り扱いはありません...。
このため、残念ながらSBI・VTIの楽天証券での取り扱いは無いことが予想されます。
まあ、楽天VTIがあるのにコストがさらに安いSBI・VTIがあったらそっちを買いますよね💦
つみたてNISA対象銘柄かは不明
現時点(2021.6.12)でつみたてNISA対象銘柄となるかは分かっていません。
ただ、つみたてNISA認定基準を概ね満たしていること、先に出たSBIバンガード S&P500も後につみたてNISA対象銘柄となったことから、SBI・VTIも対象となることが予想されます。
楽天VTIを売却して乗り換える必要は無いのでは
現在、楽天VTIを保有している方は売却してまでSBI・VTIに乗り換える必要はないと思います。
つみたてNISAの場合は非課税枠の再利用ができないため、節税効果が薄れてしまいます。
売却して購入し直すのも手間が掛かりますし...。
ちなみに楽天VTIとSBI・VTIで20年積み立てた場合を計算した結果、リターンの差は13万円でした。
どちらも約1200万円の評価額になることからその差は約1%という結果に。パーセントで見るとそこまで大差ないですね。
楽天とSBI比較
・楽天VTIの実質コスト0.209%で計算
・SBI・VTIの実質コストはSBIバンガード S&P500と同じ0.112%で計算
そこまで大きな差はないことから楽天VTIを保有中の方はそのままでOKだと思います。
あまり気にしすぎる必要はないかなと。楽天VTIも低コストで優良ファンドなのは間違いありません。
楽天VTIを保有中の方は、今までの複利効果もありますので新たに積立始めるのに比べ、すでに有利です。
また、楽天証券で楽天カード積み立てしている場合はさらに1%のポイント還元もありおトクです。
新しく積み立てるのはあり!
新しく積み立てる分からSBI・VTIにするのはありだと思います!
ただし、当面はSBI証券限定の販売なので楽天証券のように楽天カード積立で1%のポイント還元はありません。
私はつみたてNISA設定や実質コストなど、もう少し様子を見て投資するか決めようと思います。
さいごに
SBI証券から全米株式に投資できるファンド「SBI・V・全米株式インデックスファンド」が登場しました!
SBI-VTIの特徴
- 全米株式ETF(VTI)に投資できる投資信託
- 信託報酬0.0938%と驚異の安さ
- SBI証券のみで購入可能
- おそらくつみたてNISAに設定されるはず
募集開始は2021年6月15日、設定日は6月29日です。
信託報酬は楽天VTIの0.162%と比べると驚異の安さですが、楽天VTIを売却してまで乗り換える必要はないと思います。
新たに積み立てる分からSBI・VTIにするのはありだと思います。
楽天VTIホルダーとしては楽天VTIの信託報酬が追随して下がることに期待します!
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