こんにちは、ショウです。
今回は全世界株式へ投資できるファンド
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
を比較していきます。
なお、ファンド名が長いので
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)→オルカン
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド→楽天VT
と略していきます。
まずは結論から!
結論
- どちらも全世界株式へ投資できるファンド
- より低コスト→オルカン
- 小型株も含め広く分散できるファンド→楽天VT
- パフォーマンスはほぼ同じ
→長期投資ならどちらを選んでもOK
ちなみに私たちは「オルカン」を選んでいます。ある程度の分散ができるかつ低コストなファンドだからです😊
【2023年6月追記!】
なお、オルカンと楽天VTのパフォーマンスの差はわずかにオルカンが勝るデータが出てています。
2018/10/31時点の基準価額を100%とした場合の推移
それでも、数%の差なのでどちらを選んでもよいかなと思います。
積立中のオルカンの運用成績は「最新のつみたてNISA運用成績」も合わせてご覧ください。
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ショウ(@show_investment)
楽天VTとオルカンの比較
両ファンドを表にまとめてみました。
(2023.06.24時点) | オルカン | 楽天VT |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信(株) | 楽天投信投資顧問(株) |
連動指数 | MSCIオール・カントリー ワールドインデックス |
FTSEグローバル・ オールキャップ・インデックス |
投資対象国 | 約49ヵ国 | 約49ヵ国 |
投資銘柄 | 約3,000銘柄(中~大型株) 時価総額の85%カバー |
約8,800銘柄(小~大型株) 時価総額の100%カバー |
純資産総額 | 約1兆2421億円 | 約3170億円 |
信託報酬(税込み) | 0.1133% | 0.195% |
分配金実績 | 無 | 無 |
ファンド設定日 | 2018年10月31日 | 2017年9月29日 |
なお、楽天VTの信託報酬は、2022年3月9日付けニュースリリースで0.212%⇒0.202%に引き下げられました!
オルカン、楽天VT共にその後も信託報酬は下がり続けています(*^_^*)
連動指数について
オルカン
- MSCIオール・カントリーワールドインデックス
- 約49ヵ国
- 約3,000銘柄(中~大型株)
- 時価総額の約85%カバー
楽天VT
- FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
- 約49ヵ国
- 約8,800銘柄(小~大型株)
- 時価総額の約100%カバー
両者をイメージ図にすると、このようになります。
オルカンは時価総額85%をカバーし、中~大型株3,000銘柄に投資できるファンドです。
楽天VTは全世界株式の時価総額100%をカバーしており、小~大型株8,000銘柄に投資できるファンドです。
なお、楽天VTはバンガード社の上場投資信託(ETF)であるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)へ間接的に投資するファンドとなります。
広く分散する楽天VTとある程度の分散で低コストのオルカンといった位置づけだと思います。
組入国・地域
両ファンドの組入国・地域をグラフに示します。
(2021.01月次レポートより)
組入国は両ファンドに大きな違いがないことが分かります。アメリカが全体の半分を占め、次に日本が続きます。
オルカンに含まれるケイマン諸島3.6%は中国の大企業アリババやテンセントなどが登記を置いています。イギリス領の島で租税を回避できるためですね。
組入上位10銘柄
両ファンドの組入上位10銘柄を見てみます。
オルカン上位10銘柄
楽天VT上位10銘柄
(2021.01月次レポートより)
組入上位銘柄もほぼ同じとなっています。上位6ヵ国をGAFAMと呼ばれるアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、グーグルと電気自動車で話題のテスラが占めている。
唯一の違いはオルカンの7番目にある半導体企業「台湾セミコンダクター」が楽天VTの上位10ヵ国には含まれていないことですね。
銘柄1つ当たりの比率を見てみると、例えば1位のアップルはオルカン3.8%の割合に対し、楽天VTは3.2%となっており、楽天VTの方が銘柄の分散効果が大きいことが分かります。
純資産総額
純資産総額とは
ファンドにどれくらいのお金が集まっているかを示す指標。少なかったり、減り続けているとファンドの人気が無く倒産する可能性があります。
両ファンドの純資産総額はこのようになっています。
(2023.06.24時点) | オルカン | 楽天VT |
純資産総額 | 約1兆2421億円 | 約3170億円 |
ファンド設定日 | 2018年10月31日 | 2017年9月29日 |
純資産総額はオルカンの方が約4倍以上多くなっています。
オルカンの純資産総額の推移です。
出典:SBI証券
オルカンは2023年4月14日に純資産総額1兆円を突破し、信託報酬率の引き下げが適用されました!
ファンド設定日は楽天VTの方が古いですが、オルカンは「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019,2020」で2年連続1位を獲得するなど最近人気が出てきており、純資産総額を伸ばしています。
信託報酬引き下げの仕組みは「eMAXIS Slim全世界株式の純資産総額1,000億円突破」で解説しています。
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楽天VTの純資産総額の推移も見てみます。
(2023.05月次レポートより)
楽天VTも概ね右肩上がりで資産流入が続いています。2023年5月末時点で純資産総額は約3000億円となっています。
楽天証券の2023年5月月間ランキングを見てみます。
(楽天証券 投資信託ランキングより 2021年5月のランキング)
積立設定はオルカンが2位、楽天VTが6位となっています。どちらも人気ファンドですが、最近の人気はオルカンのようですね。
コストの比較
両ファンドの信託報酬、実質コストを見てみます。
実質コストとは
目論見書に記載されている「売買手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」といったコストに「売買委託手数料」などの隠れコストを足し合わせたコスト。運用報告書に記載されています。
(2023.06.24時点) | オルカン | 楽天VT |
信託報酬 | 0.1133% | 0.195% |
実質コスト | 0.15% (2022.04.26~2023.04.25) |
0.23% (2021.07.16~2022.07.15) |
信託報酬、実質コスト共にオルカンの方が低コストとなっています。eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準のコストを目指し続けるため、SBI全世界株式などに対抗して信託報酬を引き下げてきた実績があります。
一方、楽天VTは投資先ETF VTの経費率が下がった時に信託報酬を引き下げています。
今後、eMAXIS SlimやSBI全世界に対抗した引き下げを期待したいところです。
パフォーマンスの比較
オルカンが設定された2018年10月末からの両ファンドの基準価額の推移を見てみます。
基準価額データは三菱UFJ国際投信HP、楽天投信投資顧問HPより
2018/10/31の基準価額を100%とした場合の推移
基準価額の推移は2023年6月まででオルカン195%、楽天VT190%とオルカンが僅かに勝る結果に!
ただし数%の差。ここ数年のパフォーマンスは両ファンドともにほぼ同じであることが分かります。
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まとめ
全世界株式に投資できる人気ファンド「オルカン」「楽天VT」を比較してみました。
結論
- どちらも全世界株式へ投資できるファンド
- より低コスト→オルカン
- 小型株も含め広く分散できるファンド→楽天VT
- パフォーマンスはほぼ同じ
→長期投資ならどちらを選んでもOK
どちらも長期投資に向いているファンドだと思います!
ちなみに私たちは「オルカン」を選んでいます。ある程度の分散ができるかつ低コストなファンドだからです😊
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